成人矯正

成人してからの矯正について

小さい頃からのコンプレックスでなかなか矯正治療に踏み込めない方がいますが、最近では矯正治療を行う方が多くなりました。
現在では、各患者さまの生活スタイルに合わせ、目立たないクリアタイプのものや、歯の裏側に矯正装置をつけるタイプなど、その方法も多様です。

成人でも矯正治療ができるのか

年齢的な問題で矯正治療に踏み込めない患者さまもいらっしゃいますが、矯正治療は基本的に骨と歯があれば、年齢に関わらず矯正治療を行うことはできます。
しかし、早い段階で矯正治療を始めたほうが効果を得るのは早いです。

大きく口を開けて、指で自分の歯を思い切り押したり引いたりしてみても歯は動きません。
力を入れすぎるとただ痛いだけです。
でも、このびくともしない「歯」を思い通りの場所へ動かす治療が「矯正治療」です。
なんだか痛そうな気がしませんか?
大きな大きな力をかけて動かさないと歯は動いてくれそうにありません。

でも、不思議なことにその逆で、ごく小さい力を継続的にかけ続けることにより歯は動きます。弱い力を毎日かけ続けて1ヶ月で約1ミリ程度、歯を動かしていきます。そのため治療には多くの時間を要しますが、これ以外にきちんとした、噛み合わせを自身の歯で得る方法はありません。
長い時間をかけて、美しい歯並びとしっかりと噛める歯を手に入れて、自信にあふれた人生を手に入れてください。

しかし、自分の意志で、美しい口元を目標に望む成人の歯列矯正治療は、歯磨きや装置の手入れなどにも気を配ることができ、口腔内が良い状態で、効率的に治療が進むことも多いのです。

結婚式等を控えている方へ

結婚式に向けて半年くらい矯正治療を行い、歯並びを整える矯正治療です。

患者さまの状態によっては、結婚式当日までに矯正治療の終了が難しい場合があります。その際は、最も目立つ前歯を優先的に治療し、結婚式直前に一度装置を外しますので、当日はお口の中がスッキリした状態で結婚式を迎えられます。

結婚式、新婚旅行などが一段落した後、再び矯正装置を装着し、治療を再開します。

悩んでいる方へ背中を押してあげるメッセージ

「今から始めるとゴールまで長いですが、今から始めたほうがいいことがありますよ」

これは、患者さまとお話する際に必ず話している言葉です。

 

今より歯の状態が悪くなってから矯正を行うのか、今から矯正を行うのかで意味合いはまったく違ってきます。今より歯の状態が悪くなってからだと、本格的な矯正治療に入る前段階、言うならば歯そのものの治療からスタートすることになります。これでは矯正治療を入る前から明らかにタイムラグが発生してしまい、マイナスでしかありません。

 

もちろん、すべてが想定通りにうまくいくというわけではありません。生きている以上、予測している以上に歯が動かないこともありますし、停滞してしまうこともあります。そうした誤差が生じてしまうということも、患者さまにはカウンセリングの段階できちんとお話しさせていただき、そのうえで矯正治療に入るようにしています。